作業は五感を生かして作業をしないと1人前ではありません。
しかし、五感に頼った作業だけでは危険です。
官能的作業の数値化へのチャレンジのステップをまとめてみました。仕事の上で多少前後する説明になるかもしれません。
製造、技術及び事務系でも、言葉を変えてみれば同じ内容と思います。
ステップ | 内容 | 説明 | ポイント | |
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1 | 前提条件としての力量向上 | 知識 |
作業標準などにより、 |
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経験 |
正しく繰り返すのみ、 |
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技能 |
もっと良いやり方は、 |
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2 | 仕事の論理を覚える |
自分の責任の持つ仕事を論理的に説明できる力、及び説得力を持つ。 |
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3 | 品質特性を知る |
標本見本・サンプルを頭に入れる。 |
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4 | 操作ポイントを知る |
バランスを崩した場合、どこを操作すると速く本来の製品に近づくか判断する。 |
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5 | 操作範囲を知る |
どの程度コンロトールすると、どの程度変化するか見極める。 |
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6 | 操作時間の短縮 (不良撲滅、苦情撲滅、 コストダウンの実現) |
例えば、右をコントロールするのが早いか、左が速いか、温度を上げる、下げるかなど…。 |
上記内容は、自分の経験からまとめてみました。
ISO9001要求事項の7.2力量、教育・訓練及び7.3認識に当たります。
このことは製造現場での教育・訓練やOJTのみに頼るのではなく、技術や管理部門を含め会社全体の教育・訓練システムとして捉えるべきと思います。
コンサル活動中は、このことにかなり力を入れ、中には意識改革をしてくれる人もいます。
しかしながら、教育・訓練は長期に渡るもので、十分ではありません。
官能的作業の数値化の事例は、次の通りです。
その考え方や感覚を担当者に教育・訓練を行い、周知していくことが大切です。
非常に難しく、忍耐力のいることです。
しかしながら、このような活動が実り、クレーム産業と言われる業界で苦情が減少しました。
(約1,000件/年減少)
事例として上げた内容では、まだまだ不十分と思いますが、ぜひ考え方を参考にして役立てて見てください。
1.壁紙の左右の艶合わせ対策
2.製品の色ブレ、ロット間の色ブレ対策
3.その他
★自分の作業に自信を持つ。持たせるように教育・訓練をする。
「もうちょっと」を数値化への仕組みづくりが必要です。